インキュベイトファンド 代表パートナーのブログ（本間真彦）

gumiの創業ストーリー

他社のサービスをシラフで1時間語り続けられる男、Hironao Kunimitsuさん。当時の國光さんはTwitterは語らせたらホント止まらなかったw。”本間さん、Twitterはリアルタイムが新しい。でも駄目ですよ。僕が勝ちますよ。モバイルが本当のリアルタイムですから”　といって見せてくれたのがガラケーSNSのgumi。ミスタービッグマウスも全ては、ネット業界に彼を連れてきたShintaro Yamadaさんのおかげです。

http://jp.startup-dating.com/2013/09/interview-with-gumi-hironao-kunimitsu-and-masahiko-honma-part2

アジアにおける投資家のエコシステムの重要性

昨晩はFounders Instituteにて、シンガポールの起業家向けにFund Raisingについてのレクチャーを行いました。

丁度Rakuten VenturesのManaging Partnerと合同セッションだったので、Vikiの話で盛り上がりました。

話をしたのは、

アジアの起業家は、特に投資家のエコシステムを理解することが大事。ビジネスモデルや技術はフラット化しているかもしれないが、投資家やVCは未だ極めて地域性の強いビジネス。全ての地域がシリコンバレーのようにはなっていない

ということや、

Vikiは、シンガポールのスタートアップであるが、北米のスタートアップとは違う方法で、大きくユーザベースをとったから評価されたと思う。ここは大いに学ぶべき

といったことで、

日本の投資家も、エンジェル投資層が薄かったり、北米のようにガンガンバリューが上がる訳ではないと話すと、苦労しているのは自分達だけではなく、投資の地域性があることに腹落ちしているようでした。

東南アジアのネット業界最大のM&A

楽天がシンガポールのスタートアップのVikiをUSD200Mで買収。これは東南アジアのスタートアップの買収額としては過去最高額だと思います。またシンガポール発のグローバルに出た成功事例で、このパターンは再現性がある。この地域への投資家の見方は変わりそう。楽天も攻めますね。内部にいいM&Aチームがいると聞いています。

http://allthingsd.com/20130901/exclusive-japans-rakuten-acquires-viki-video-site-for-200-million/

G1サミット under 40

軽井沢から、半沢直樹を初めて生で見て、これからシンガポールに帰ります。週末は、G1サミット under40に参加。

同世代の政治家、経営者、研究者等、様々な立場の人が集まり、外交やリーダー論といった真面目な話から恋愛や趣味といったパーソナルな話題まで、いろんな話をしました。大学時代の部活やゼミの合宿のようで、純粋に楽しかったし、大いに刺激を受けました。

ワークショップでは、世界に通用する人材輩出ということで、普段感じていることを聞いてもらったり、意見交換したり。

それにしても、若くして市長や議員になるような人は、話が本当に上手い。パワーがある。驚きました。全然ベンチャーが押されている気がします。

また、軽井沢に新設される学校、インターナショナルスクールオブアジア(ISAK)の校舎を初めて見ました。構想段階の頃から話を聞いていたので、実物を見て感動。最高の学習環境です。写真は代表理事の小林りんちゃんのTwitterから拝借。

＃G1U40

1日で学ぶ経営者への道

来月のIncubate Fund Days「1日で学ぶ経営者への道」3時間目と4時間目の内容が決まりました！

3時間目：グローバル展開「本気でグローバルを狙うには」

gumiの國光さんの独演ショーです。”本気”というところがポイントです。ビッグマウスな國光さんを見て、人生賭けて勝負することの魅力を感じて欲しいと思います。

4時間目：会社の拡大期：「経営の難しさと面白さ」

TVCMで攻めるSanSanの寺田さん、ゲーム業界の大エースのAimingの椎葉さん、モバイル業界のご意見番のセレス都木さん、隠れた巨大メディア運営のウェブリオの辻村さんと、着実に事業成長させている経営者が揃います。

個人的に、表に出るのが苦手なインキュベイトファンドの赤浦さんのモデレートも、楽しみにでなりません。

 

ベンチャーから東証一部上場企業役員へ

ポケラボ社のYuta Maedaさんが、グリー社の新体制下で新任の取締役へ！すごい。

まだ正式就任までは時間がありますが、ベンチャー企業から東証一部上場企業の役員になるケースは、あまり無いのではないでしょうか。

3年前、当時DCMのGen Isayamaさんからの大型ファイナンスをクロージング中に、ジャフコ社の若手のエースだった前田さん（当時は今を時めくgumi社の投資担当者でもありました）を口説いて、ポケラボのCFOになってもらいました。

その後、前田さんはポケラボ社のCEOに抜擢。100名を超えた組織を立て直すと共に、当時まだ戦略的には先駆けであった、”スマートフォン×ネイティブ特化”の戦略を見事実行し、更なる成長を求めて、グリー社の傘下に入りました。

今回の人事は、彼が一部上場企業の組織の中で、信頼を得ている証左だと思います。

今回の前田さんのようなケースがいいロールモデルになって欲しいです。業界は益々活性化しますね。前田さんの益々の活躍を期待！

http://v3.eir-parts.net/DocumentTemp/20130821_075745981_itrlr455jxak2xmo515fm155_0.pdf

ダイヤモンド紙に取り上げて頂きました。起業家と投資家の関係。

いつも楽しみな、Shuji Honjoさんのダイヤモンド紙の『インキュベータの虚と実』。今回はインキュベイトファンドの実例を取り上げて頂きました。

いつも通り視点は鋭く、インキュベータの内実をフェアに書いて頂いております。

今回、経営者と投資家やメンターの関係や距離感が描かれています。

経営者と投資家のコミュニケーションや相互の意思決定は、株主総会であったり、取締役会であったり、非公式の経営ミーティング、或は、種々の飲みの場で行われるものなので、外に見えないものです。

投資家、ベンチャーキャピタルという仕事をやる上で、この経営者と投資家の関係性と距離感が、すごく大事なところ。良きパートナーであるにはどうしたらいいか、ということを良く考えます。インキュベイトファンド内でも良く議論するテーマです。

例えば、投資家個々人として仮に非常に優秀だったとしても、うまく経営者とスタンスをとれない投資家は役に立たないどころが、有害です。投資家は大きな意思決定に絡むことが多いので、その害も自然と大きくなります。

逆に、この関係がうまく構築出来る経営者や会社は、増資、IPOといった会社の武器を手に入れながら、事業成長できているように思います。

インキュベイトファンドのメンバーは、いつも100％であるとは言えませんが、投資家の役割として、経営者を徹底サポートし、会社を成長させる存在として、経営者が地雷を避け、最短で事業拡大を支援することを、常に留意して、毎日コツコツ努力しています。

しかしながら、我々も変なアドバイスや関与をすることもあると思います。そんな時でも、経営者とフェアに議論し、「本間さん、それ違いませんか」と、双方で指摘し合える関係でいたいと思います。

投資先企業の経営者の皆さん、コインベスターの皆さん、これからもよろしくお願いします！

http://diamond.jp/articles/-/40186

 — 友達: 一岡 亮大さん、他3人

Mint.com以降のクラウド型の消費情報・金融情報の市場

投資先のBeartail社のクラウド型家計簿サービスがローンチしました。私も社外取締役として経営に参加します！

クラウド型の消費情報・金融情報の市場は、北米のMint.comの成功以降、非常に面白い市場になってきました。

日本でも多くのサービスがしのぎを削っていますが、伸びる市場とはそういうものだと思います。Kenichi Kurosaki以下、筑波大学学生チーム、皆意欲的に頑張っております。

SD JapanのMasaru Ikedaさん、Techcrunchさん、詳細な記事をありがとうございます。

http://jp.startup-dating.com/2013/08/beartail-launches-dr-wallet

http://jp.techcrunch.com/2013/08/19/cloud-based-personal-finance-management-service-dr-wallet-launched/

投資家としての働き方の変化

シンガポールにいる時は、Skypeやフェースブックを使って、投資先や関係者とコミュニケーションすることが多くなるのだが、東京にいる時よりも、移動やノイズがない分、レスポンススピードや回答の頻度は、早く高くなる。メールしたり、文章を書いたり、調査をする時間はグッと増える。経営者も投資家も、籠って没頭する時間がもっと増えていい気がする。シリコンバレーもそうではないだろうか。

未公開のベンチャー企業だから、中長期で勝負できる

同記事における意見。

スマートフォン×グローバル、という人生あるかないかのチャンスがあり、ゲームという勝負軸も決まっているベンチャーが、勝負をしない理由がないですね。

いろいろ小さいミスはあると思いますが、実際双方200名近い、シンガポールと韓国のオペレーションを見ると、國光さんと各国のチームがすごく、ネイティブ市場にむけて、うまく機能していることがわかります。

クオーターの業績に縛られてしまう上場企業や、会社の新規事業ではなかなかできない、未公開のベンチャーだからできる勝負です。去年大きく投資したのは理にかなっている。

gumiとHironao Kunimitsuさん、更なる飛躍を期待！