インキュベイトファンド 代表パートナーのブログ（本間真彦）

シンガポールのメディア、クリエイティブ学校事情

 

シンガポールのクリエイター・イラストレータ獲得の為、現地の高等専門学校である、Singpore Polytechnics訪問。

 

Polytechnicsは、シンガポールに5校ある高等専門学校です。メディア、IT、アート、ビジネス、といったカリキュラムがあります。中等教育と大学教育の間の位置づけで、日本でいえば、高校の普通科に対する専門科、或は高専のような感じでしょうか。敷地内は日本の大学並みに大きく、専用の陸上競技場もあります。

 

Digital Media Infocomm Technology学部のDirectorによると、映画やアニメでは、ルーカスフィルム（シンガポールにスタジオがあります）、ゲームでは、現地基盤があるUbisoftやコーエーテクモが、生徒に就職先として人気があるようです。

 

日本のゲーム会社やアニメの会社がこっちにもっと来て欲しいし、生徒を日本に送って、日本の学校とも連携プログラムを走らせたいと言っていました。

 

僕からは、Googleイラスト検索を交えながら、日本ではとにかくバハムートとパズドラが熱いんだ、いいクリエイターやイラストレータが足りないんだ、と話をしておきました。

 

引き続き、こちらでも投資先の支援やネットワーク作りをやっていきたいと思います。

少子化対策としてのベンチャー支援

ベンチャー育成は「少子化対策」の切り札になる　　：日本経済新聞 via kwout

ベンチャーが成功するとき＝結婚しよう！これは新しいなあ。

 

ベンチャー育成と少子化対策。一見結びつかないものが、実例として効果を産んでいる。 少子化対策という視点で、起業やベンチャー投資の効果を考えたことが無かったのですが、素晴らしい買い手とのいい連携ができたことによって、投資先企業の社員の方の結婚や家族が増えて、社会に良い効果を産めたのだ、と前向きな気持ちになります。

 

それにしても、この連載は、毎回遠くを見るような、いい気持ちになりますね。さすがGen Isayama。ご自身も4人の子供を育てる、実践者ですし。

 

ベンチャー投資や育成は、単なるリターンでもなく、雇用を増やすだけでもなく、もっと個人の気持ちや生き方に影響のあるものになる、と信じて仕事を続けていきたいですね。

LINEの森川社長が語るしなやかな経営スタイル

日経の記事。

 

LINEを成長させる上で、森川さんのしなやかな経営スタイルがすごく勉強になる。自社のことを「最高のチームがそろっている」と言い切れるリーダーも最高だと思いました。

 

「プロダクトというのは、そのものの価値が重要で、メッセンジャーアプリだったら、知り合いとより早く、伝えたい気持ちを伝えられることが一番の価値。単純にその価値だけでいうと、ＦＢメッセンジャーよりはＬＩＮＥの方が価値が高いと思うんですよね。僕たちはそこに特化して日々、磨き上げている。（社内の）ほかのサービスを度外視して、ＬＩＮＥというプロダクトを中心にプランニング、戦略、デザインを行っている」

 

「優秀な人材は、管理しないほうがうまくいくと思うんですよね。ですから、かなりの放任主義。現場の人が一番大事なのは、会社でも上司でもなく、ユーザー」

 

「よく社内でもいうんですけれど、スタッフが何かやろうと思った時に、『モチベーションは自分で上げてくれ』と。『我々はモチベーションをマネジメントしないから』と。ただ、我々が唯一やるべきことは、みんながやりたいと思っていることへの判断を早くすること。ペンディングはさせない。その場その場で、毎日でも毎分でもいいから、我々は判断をし続けます」

 

 

投資先のみんなのウェディング社がY！と資本提携。

投資先のみんなのウェディング、爆速モードに入ります！

 

今まで、グロービス＝インキュベイトファンドの連携で、同社を支援して来ましたが、今回、世界的な豆まき投資家である、おざーんさんにも経営に参加頂き、強力布陣で更なる成長を目指します！

 

この会社はマネジメントも素晴らしいのですが、ユーザ目線にたったメディア作りを真摯に追求しているところが、実は本当の強みです。 私も仕事柄よくウェブサービスを見ますが、最近、本当の意味で、ユーザ目線を徹底追及する口コミメディアがあまり立ち上がっていないと感じています。

 

みんなのウェディングは、ここ3年くらいのスパンで見ると、最も成長した口コミサービスとも言えると思います。 ユーザに支持されたサービスやメディアが最後は勝つ、目先を追うな、とボードミーティングでは、そんな議論がなされる、楽しみな感じになっています。

 

また、同社はDeNAからの新規事業をスピンアウトしてスタートしたベンチャー企業なので、スピンアウト・カーブアウトの成功事例としても、意義ある案件だと思っています。

 

KDDIの社長が熱くて、素晴らしい

ベンチャー支援「赤字でも継続」　ＫＤＤＩ社長の思い　　：日本経済新聞 via kwout

KDDIさんの取り組みは、本当に素晴らしい。

 

今までもインフラ企業として、ベンチャーのエコシステム作りをリードしてきています。 もっといろんな大企業が追随して欲しいと思います。こんなことを外にむかってさらっと言える大企業のトップは少ないのではないかな。

 

『我々（ＫＤＤＩ）だけに提供しろ』という契約で縛ってはいない。業界全体の活性化がＫＤＤＩにも利益をもたらすと思っており、縛っても何の意味もないからだ。純粋な支援プログラムとして運営している」

 

――今後どんなベンチャー企業に登場してほしいか。 　「ベンチャーは、先が見えてリターンが（確実に）来るところでは逆にブレークしない。もっといろいろなアイデアや思いで突っ走ってほしい」