インキュベイトファンド 代表パートナーのブログ（本間真彦）

インキュベイトキャンプフォローセッション（アトランティス木村さん、グロービス今野さん）

先週金曜日に、第4回インキュベイトキャンプのフォローセッションがありました。今回はゲストに、GREE/アトランティスの木村さん、グロービスの今野さん、の豪華ゲストで開催されました。

 

内容が素晴らしかった。私もモデレータやりながら頭に留めなくてはと思い、覚えているうちに、メモを作りました。

 

〜アトランティス木村さんのセッション〜

 

 

（マネジメントについて）

★”激詰めする鬼軍曹”から”やさしいお兄さん”へ変化した。昔は鬼軍曹だった。でもそんなマネジメントスタイルは長期でワークしない。社員数10名を超えたら社長は引いていっていい。社長の役割は、あくまでもナンバー2以下に働く環境を作り続けること。社長が直接手を動かさないことで、コスト増になるのであれば、自分の給与を減らせば良い。

★頭いい人ばかりでは駄目。事業を伸ばすには、いろんな役割がある。

 

（事業判断）

★大きな波が来たときに先頭きって参入できるどうか。これが重要。

★勝負勘はどこから来るのか。伸びている市場、ゲームチェンジする市場、を徹底的に狙う。

★勝負することは怖い。その中で会社を潰さない勝負と潰してしまう勝負を見極める。そこを毎日毎日真剣に向き合う。

 

（起業家へのアドバイス）

★投資家の活用について。自分は商売人。投資家を活用して事業を大きくしようと考えている。

★起業家へのアドバイスについて。開発スピードが遅い。小さいニーズしか満たせないもの、無駄にリリースしないものを作りすぎている。だから回り道でスピードが遅くなる。これを避けなければならない。

 

〜グロービス今野さんのセッション〜

 

（求める起業家像）

★起業家に求めるのは、24時間事業仮説を考え抜ける人、人を巻き込んでいける人。

★自分の為に起業している人は駄目。そういう人は結局リストラ等、経営的につらい局面で自分を守ろうとする。

 

（VC）

★ネットでレガシーな市場や業界構造の非効率をなくす、そんな事業に興味がある。

★自分は黒子を徹底的に追及する。

★インキュベイトファンドは、課題に対して具体的にソリューションを出すことが良いと思う（ありがとうございます！）

 

（起業家へのアドバイス）

★起業家として大事なのは、ファイナンスする前にVCと会った方がいい。利害関係ないうちに知り合ってアドバイスを聞く。投資の局面はお互い利害が出てしまう。利害関係ないうちから、お互い知り合って投資するケースはうまくいっている。

★起業家を枠にはめ過ぎると良くない。パターンが小さくまとまってしまう傾向がある気がする。シードアクセラレータの課題。グロービスは大きな事業アイデアに力を貸せるサイズのファンド。

 

お二方、3時間も拘束してしまい、すいませんでした。そして、本当にありがとうございました！！最高のセッションでした。 

（インキュベイトファンド　本間真彦）

ポケラボ創業メンバー

GREE社との資本提携が決まった後、いろいろとドタバタしていたのですが、先日久しぶりに、ポケラボの創業メンバーで集まって、飲みました。

 

昔は毎週のようによく議論していたメンバーですが、組織も今気がついてみれば、130名を超える所帯となっており、なかなか皆集まって一同会するのは久しぶりでした。

 

やきゅともの鈴木さんが上場企業の内定を蹴って、当時数名しかいなかったポケラボに入社してくれた時の話や、後藤さんや佐々木さんが共同生活していた当時の部屋の汚さの話等、昔話に花が咲きました。

 

どのスタートアップも歴史があります。皆始めは、夢と不安だけあり、成功の兆しは全く感じないところからのスタートする企業ばかりです。まだこれから第２章が始まるところですが、皆明るく、これからのチャレンジに向かうことを楽しんでいるようで、投資家としては、本当にうれしく、楽しい時間を過ごしました。

 

（インキュベイトファンド　本間） 

 

 

 

gumiのグローバル展開

 

今回、ポケラボの前田さんと一緒に、久しぶりにgumiのシンガポールオフィス訪問しました。

gumiはどんどんグローバルな会社になっていっているなー、という感じです。 gumiシンガポールは、ロゴやエントランスはgumiのワンブランドで統一されていますが、中に入ると日系企業という感じではなく、社内の雰囲気はさながらサンフランシスコのスタートアップのようです。

 

社長のDavidは、今年3月にgumiに入社する時に東京で初めて会ったのですが、なかなか面白い人間で、アジアの複数国に股がる事業展開が得意です。 彼はgumiシンガポールのセットアップ後わずか半年強で、シンガポールに70名、ジャカルタに10名、台湾に20名、の体制を築いています。 かなりの所帯なので、こちらのベンチャー界隈でもよくgumiのチームの話は話題に出ます。

 

日本だけのSAPから、日本とは違ったマネジメント体制を持つグループ会社をアジアに作り、そこから英語圏に向けてタイトルをリリースしていく。 ゲームデザイン、アートワーク、開発、現地人材採用のことを、教えてもらいましたが、日本人だけでは全く持ち得ない視点が多い。

 

ハイブリッドな経営にチャレンジするgumi。いいです！

 

（インキュベイトファンド　本間）

ジャフコ同士、グローバル展開で語る！

 

GMOペイメントのRyu Muramatsuさん、ポケラボのYuta Maeda。ジャフコOB同士、シンガポールでコーヒーミーティング。

 

一部上場企業の役員、新進気鋭のベンチャー社長、VCファンドの代表、と立場は違いますが、興味や想いは同じ。ITベンチャーを更に成長させるにはどうしたらいいか、グローバル市場に打って出る方法論はないか、熱いシンガポールで、男３人熱くるしく議論しました。

 

インキュベイトファンド　本間

 

Connect! 大企業とベンチャーキャピタル、そしてベンチャーをつなぐ

 

 

本日、早稲田大学にて、剣持さん主催のConnect!2012で、大企業とベンチャーキャピタル、そしてベンチャー企業のエコシステムのセッションのパネル兼モデレータをやらせて頂きました。

 

”シリコンバレーのエコシステムは、ベンチャーやベンチャーキャピタルだけのものではない。大企業のものでもある”

大企業とベンチャー企業の連携がバラバラでは、東京はシリコンバレーのようにダイナミックにはならない。そして、文化もプライドも違って、なかなか交わらない両者を、橋渡しするベンチャーキャピタルの触媒としての働きが大事になってきます。

 

Connect!のテーマは、日本社会の縮図を解くようなもので、非常に面白いです。セッションでは、なんで日本では大企業とベンチャーの資本提携が起きにくいのか、ベンチャー経営者が悪いのか、事業モデルなのか、大企業が悪いのか、VCの力不足なのか、いろんな角度で、パネリストから意見を聞けた気がします。

 

 

 

モデレータをやらせて頂いたのは久しぶりだったのですが、交流会で多くの方に、モデレーションが良かった、うまくなった！?と褒めて頂いたので、うれしかったです。こういう議論の場がもっと多くなるといいと思いました。

 

 

（インキュベイトファンド　本間）