昨日、起業家及び候補生40名弱にお集まり頂き、B2Bビジネスのセッションを行った。
セールスフォースドットコムのコーポレートディべロップメント・シニアディレクターのAkira Kurabayashi、シャノンCTOのJoji Hori、ラクスルCEOの松本 恭攝、に日本や北米におけるB2Bビジネスの状況や可能性について、大いに語ってもらった。
ラクスルCEOの松本さんは、インキュベイトキャンプ第1期生でもあり、2年半程前、ラクスルの創業時に、投資先の社長経由で紹介してもらい、ビジネスの方向性について議論させて頂いたこともある会社である。
その当時から印刷業界の革新を志向しており、事業の方向性は全くぶれていない。当時どのように巨大な業界を動かしていくのか、事業の方向性を議論したことを覚えているが、この2年、本当に絵に描いたように一歩一歩事業を進め、自分の思うように会社をポジショニングさせていることに驚かされる。昨日のプレゼンを聞いてすごく成長したなあ、と感心してしまった。
2人目はセールスフォースの倉林さん。富士通にいらっしゃった頃に初めてお会いしてから随分長くお付き合いさせて頂いているが、日米の双方の立場で、ベンチャーキャピタル投資を本格的に実践してきている、日本でも数少ない事業投資家である。
セールスフォースが狙っている事業機会、それに付随するスタートアップの事業機会、北米の事例、そして北米のベンチャーキャピタル事情まで、詳しくレクチャー頂いた。ビジネススクールの授業のようだった。プレゼン資料を僕が欲しいくらい。
最後はシャノンの堀さん。今回はB2Bの投資実績の多い、サンブリッジのHidenobu Masuyamaに紹介してもらい、今回登壇頂いた。
堀さんは日本におけるクラウドビジネスの状況、自社の製品のポジショニングや戦略について、そしてスタートアップとして日本のB2Bビジネスをやる際の留意点や可能性について、かなり突っ込んだ話をして頂いた。ソリューションがクラウド化することで、日本のB2Bビジネスの流通構造や意思決定フローに変化がうまれるのではないか、という話はすごく興味深かった。
またCTOとして、製品設計やビジネスの意思決定をする上で、何を重視しなくてはいけないか、何を信じてはいけないか、というポイントは、B2Bを志向する起業家にとって、参考になるだろう。
日本、世界においてもクラウドビジネスはまだこれからだそうで、B2Bは一筋縄ではいかない市場でもあるが、とにかく市場は巨大であり、手つかずの課題、掘り起こされていないニーズが山積している、と三方共通でおっしゃっていた。
個人的にも、最近Ycombinatorや北米のエンジェルの投資の動向を見てみると、クラウドを使ったビジネスソリューションが増えている気がする。コンシューマで起きたイノベーションがB2B領域へ移るモメンタムがあるのではないかと思われる。
引き続き、起業家と共に、事業機会を模索したいと思います!
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