偉大なベンチャーキャピタリストになるための10のステップ

昨年秋に、著名ベンチャーキャピタリストのAlan Patricof氏が来日した時の、セッション映像が、Globisさんのサイトに掲載された。

http://e.globis.jp/article/000072.html

このセッションに私も参加させて頂き、その後、クローズドのランチセッションで、Alan氏を囲んで質疑応答する機会にも恵まれた。

Alan氏は、私からすると、業界の重鎮中の重鎮。憧れの人物である。彼はこの業界の生き字引であり、40年以上VCビジネスに従事している。彼が設立したファンドAPAXはPE業界のリーディングファンドでもある。

http://en.wikipedia.org/wiki/Alan_Patricof

私はまだまだ13年ちょっとの駆け出しであるが、このVCビジネスの面白さ、難しさ、奥深さ、といったものを全て熟知した彼が述べる言葉は、すごくシンプルにまとめられているが、常日頃、実践の中でいる身として、考えさせられることが多い。

彼は偉大なベンチャーキャピタリストになるための10のステップとして10項目上げている。かなり意訳にはなるが、僕自身の経験や反省も含めて、以下の3点は大事かと思ったのでピックアップする。 

・Cultivate your network

優れたベンチャーキャピタリストは、自身の積み上げたネットワークによって、起業家がビジネスを構築する手伝いができる。ネットワークは過去に一緒に働いたり、投資を一緒にしたり、そういった過去の経験からで積み上がるのであって、単に名刺交換をすることではない。Alan氏も過去に4回も5回も同じ起業家に投資した事例もあり、事業や投資の成功の確率はどんどん上がっている。

・Empower your entrepreneurs

投資家は起業家に対して、アグレッシブになり過ぎたり、オーバーパワーになり過ぎないようにした方がいい。起業家をサポートしたり、ガイドする役割に徹すること。Alan氏も、一生懸命になる余り過去に経営者に対して強く出過ぎて失敗した経験を語っている。

・Develop a relationship your CEO

経営者は孤独である。ベンチャーキャピタリストは、経営者の一番の友達とは言わないが、シンパシーを持ち建設的に経営者の問題を聞いて、一緒に解決するような関係を築くこと。彼らが問題点を心地よく相談できる関係性が大事である。Alan氏も過去40年で多くの起業家・経営者と接してきた。

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