私個人的な考えとして、ハンズオンは必要条件であるが十分条件ではない、と思う。
VCによるハンズオンによる経営支援によって、投資先の価値があがる、ということは可能性としてはあり、実際に経営者からの評価の高いVCもあると思われる。
このような考え方の原点は、ウィリアム・D・バイグレイブ氏、ジェフリーAティモンズ氏の書いた、「ベンチャーキャピタルの実態と戦略」という超マニアックな本に書かれている、クラシックベンチャーキャピタル、というスタイルであろうと思う。
私が新卒でVCに入社した時に読まされた本である。多くのVC関連のビジネスをしている人は、多かれ少なかれ、このようなスタイルを理想としているのではないか、と思う。私もその一員である。
しかし、VCは経営のサポートを無償で行う機関ではなく、出資者からのお金を預かっている為、きちんとリターンを出さなくてはならない。ハンズオンの定義も、各種経営支援する、ということだけではなく、VCの視点では、投資先の株価を実際にあげることができればハンズオンであるが、株価が上がらなければ、極端な話どのようなサポートを行ったとしても、それはVCとしてハンズオンしたと言えない。
次回に続く
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