先日ニュージーランドの南島にあるケプラートラック(60km)のトレイルランニング大会に参加してきました。まさに息をのむ絶景、すばらしい旅となりました。
シンガポールからクライストチャーチ経由、そして国内線に乗り換えてクイーズタウンへ。クイーズタウンはアウトドアスポーツの起点となる観光地。トレッキング、マウンテンバイク、カヤック等、国内外から多くの観光客が訪問するそうです。季節は夏ですが、涼しい、というか、風が強い時は寒いくらいです。大学時代よく訪れていた北海道の網走とか、そんな気候に似ています。それもそのはず、クイーンズタウンは、南極までわずか2000kmの位置にあり、緯度にすると、北海道の稚内よりも緯度が高いそうです。
着いてすぐ、一緒に走る日本人のメンバーの方と合流し、夕食。料理は特に特別なメニューはないのですが、素材が素晴らしい。羊、牛、鹿、なんでも小屋でなく、放牧で育てられており、メニューにも草だけで育った、といったことが記載されていました。
次の日はクイーンズタウンからトレイルランニングの会場であるテアナウという村へ。ここにあるケプラートラックはニュージーランド屈指のトレッキングコースで、全長60キロメートル。通常は3日間かけて歩くコースです。緩い森の中を5km、その後、8kmの上り、そして山頂にでると、吹きさらしの山頂をさらに上って、下って15km。その後は平坦な森のトレイルを30km。こんな感じです。
スタートは朝6時。夏は既に明るくなっています。殆ど練習もしていませんし(一ヶ月まえから週末10kmを4回走りました)、今まで60kmを連続して走ったことはありません。どうなることやら。450名が過酷な旅に向かいます。
スタミナや心肺は自身があるのですが、練習もしていないので、とにかく足の脚力が落ちています。ここが一番の課題。筋力をいかに温存しながら走るか。山頂に登りきるまでは、ゆっくりゆっくり走ります。
山頂についてから、この木がなくなります(森林限界を超えているのです)。風がびゅーびゅー吹いて吹き飛ばされそうです。体感温度も一気に下がります。ウィンドブレーカーとサーマルTシャツを着ました。あまり山とかに登ったことがないので、少し危険を感じるレベルでした。走るコースも一人しか通れないような細道。一歩足を踏み外せば、崖から落ちてしまいます。しかし、絶景です。こんな光景の中を走れるコースは中々ないでしょう。ニュージーランドは「ロードオブザリング」等多くの映画の撮影地となっているそうですが、まさに違う星に来たような景色が広がります。ゆっくり景色を堪能しながら、登りの坂に苦しみながら、進みます。
山を下って折り返し。後半は30kmの平坦な森の中を走ります。ここまででかなり足の筋力を使い果たしてしまったのか、なかなかスピードが上がりません。計画では後半は前半程キツくないコースだし、なんとか惰性でいけるかと思いましたが、思ったより長く時間がかかりました。
結局、前半よりも後半の方が時間がかかり、なんとかゴール!
今年は、5月のシドニーのNorth Face 100の50kmと合わせて、海外のウルトラマラソンを2回完走することが目標だったので、完走できたことが嬉しい。とにかく、ニュージーランドのケプラーは最高のトレイルでした。
今回一緒に参加した中で、僕が一番若かった。皆さん、年輩ですが、ウルトラトレイルマウントフジや萩の250kmを走るという
強者ばかり。僕も長い趣味として新しい世界が開けるかも。練習をすればもう少し走れるのはわかっていながらも、忙しさにかまけてやれてない。。
来年も目標を立てて頑張ります。
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