TwitterやSquareの創業者であるJack Dorseyの愛読書と評判の本を読んでみました。The Score takes care of itself(スコアが全てを物語る)
アメリカンフットボール、NFLの名将Bill Walshについての本です。Bill Walshと言えば、伝説のQBジョーモンタナ、天才WRのジェリーライスを率いて、80年代後半、49ers全盛時代を築いた、アメリカンフットボールの名将です。私自身その当時中学生でしたが、なぜかアメフト観戦にハマっていて、彼らの活躍を良くテレビで興奮しながら見たものです。彼はQBのプレーコールのシナリオをかなり綿密に作ることで知られており、闘将であると共に、戦略家でもありました。アメリカンフットボールにおいて、ラン攻撃ではなく、パス攻撃を主体とするウェストコーストオフェンスの提唱者としても知られています。
本書はリーダーシップについて、いくつかのポイントが書いてあります。内容はわかりやすく、アメフト好きとしては、非常に読みやすい。スポーツのように直接対決することはないものの、ベンチャーもある種勝負で勝ち負けが決まる世界でもあります。その共通項を探す私の立場として、一番印象に残ったポイントがあります。”Write your own script for Success”(成功するための、自身のシナリオを予め書いておけ)という点です。彼はシナリオ作り、事前準備の大切さとして、このようなことも言っています。
”プレイコールを作り上げることは、実際のゲームよりもエネルギーを使っているかもしれない。コールを書ききると、一息つけたように感じる。後はそれを実施するだけだった。だからスーパーボールのオープニングのキックオフの前の日でさえ、私は良く眠ることが出来た”
"準備をすること(幸運は優れたシナリオメイクの産物である)”
”あらゆる局面が細かく想定されていること”
”そのシナリオを常に最も高いレベルにおいて実施するよう精力を傾けること”
スポーツの監督とベンチャー経営やベンチャーキャピタルの仕事は共通点も多いと感じており、このような本を読んだら、また感想を綴って行きたいと思います。
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