松本さんは、美形なルックスやお洒落なファッションが目立つイケメンですが、実は、経営者として、実地の経験が豊富で、アドバイスや経験談がすごくしっくり来ます。事業でいろんなトライアルと失敗を繰り返しながら、1000万ダウンロードを誇る大ヒットアプリのDECOPICにたどり着いています。
印象に残った点として、
★苦しい局面、結局、最後の最後の判断が出来るのは社長だけ。役員でも従業員でも、そこまで会社のことを最後の最後までは考えられない。DECOPICは、リリース当初からアジア市場を意識して、他言語対応、中国等海外のプラットフォームの連携の実装を必須とした。これは反対もあったが自分で決めて勝負した。
★KPI等の定量面以外で、定性面でのプロダクトのサービスをブラッシュアップの話。社員に類似のアプリを100個でもダウンロードして使ってもらってから、議論をスタートする。100個やればおのずと比較感がでて、違いが議論できるようになる。
★プロダクト開発のセンスを磨くのは、ひたすらユーザを観察する。アジアの若い女の子はスマフォで何をしているのか。場合によっては後ろから覗き込んだりもする。それくらいユーザを観察して、サービスを設計していく。
ITVの河野さんは、ジャフコの後輩にあたるのですが、今までじっくりと投資のスタンスや考え方を聞いたことはなく、僕自身すごく良い機会となりました。
VASILY、クラウドワークス、spotlight、Satisfaction Guaranteed等、業界を賑わす会社に投資していますし、とにかく熱い。ジャフコという会社は、一緒に働いたことがなくても、OB同士、お互い何らかの信頼関係とシンパシーがあります。
★投資判断において、その経営者の生い立ちやなぜその事業をやるのか、といった動機や背景を重要視している。そこに共感できるか、納得感があるか。
★自分の役割は、経営者をどう勇気づけるか。苦しい局面でも、絶対大丈夫だ、俺がなんとかする、と言ってあげられる存在であれるか、を意識している。
★チーム含めて、どこまで事業を伸ばせるのか、こうすればもっとストレッチできるのではないか、ということを考え、支援を考える。
★ITVの投資はシリーズAであるが、その次のラウンドを作るのが難しい。CFOの採用、調達戦略、どのような投資家の誰を呼び込むか。これを全力でやっている。
★資本政策や投資契約においては、常にフェアであろうとしている。最後、全てを決めるのは経営者。経営者の持分、シード投資家、シリーズA、シリーズB、株式公開、と持分が、健全な経営に適切になるよう、常に留意している。それが時にITVに一時的に不利になることでも、株価を上げ目に投資することもある。優先株も、経営者が内容を理解できるまできちんと時間をかけて、理解できた段階で条件を交渉する。
突っ込んだ話もあり、イイ話もあり、楽しい夜でした。 — 河野 純一郎さん、松本 龍祐さんと一緒です。
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