先日、大手企業に自分の会社を売却した起業家と話をする機会がありました。
そこで話が出たのが、
「創業者が、どこまで飽きずにどん欲に事業を突き詰めていけるか。結局スタートアップの成長を決めるのはそこしかない」
彼は大学の頃から起業家としてスタートし、6年経って会社を売却していて、彼曰く「それなりに努力して頑張っていたと思う」。
しかし、買収後彼が見たのは、
「買収した会社の創業経営者は超一流で、既に巨大な事業を作り上げているが、更にどんどんリスクを取って事業成長を目指している。その創業経営者の周りの人も、事業を作る、1円でも稼ぐ、という努力がハンパない」と。
そして
「自分も買収された会社の経営者として、その創業経営者に事業報告にいくと、本当に細かいところまで、厳しく熱心に聞いてくる、その熱意に驚かされた」と。
「ケタの違う大事業を多数やっているのに、こんな小さい事業の、こんな細かいことまで、真剣に考え、1円でも稼ぎ、1歩でも事業成長させようとしていくるのか」
「特にどこに厳しいかというと、きちんと考え抜いていないことがわかった時。自分に決定権があって、そんなこと想定されるのに、なんでもっと考えてすぐに実行しないの?なんで今日までにやっていないの?」と。
スタートアップを起業し、ある程度の規模で収益化できてから、その後もどんどんリスクをとって攻めていくのは本当に難しいし、人間どうしても妥協したりしてしまう。
ある程度収益化してもなお、貪欲に成長を志向し、リスクをとって、1円でも多く稼ぎ、Stay Hungryになれる経営者は一流だと思います。
創業経営者といっても、草野球レベルから大リーガーレベルになれる人まで千差万別。どこまで成長できるかは、運や縁だけではないと思います。
今始まったばかり起業家も、一流の創業経営者を目指して、頑張ってほしいし、僕ももっと貪欲にいろんな支援をしたいと思いました。自戒をこめて。
コメント