現在世界2位の時価総額(28兆9799億円)のAppleはどう生まれたのか。
Appleの歴史は、Sequoia Capitalの創業者Don Valentine、そしてIntelの前身ともいえる半導体メーカーFairchild Semiconductorとつながっている。
Intelの創業者であるRobert NoyceとGordon Mooreは、シリコンバレーの原点とも言えるShockley Semiconductor Laboratoryからスピンアウトし、1957年にFairchildを作り、それから1968年にIntelを創業した。
そのFairchildからは、Intelだけでなく、現在世界で最も有名な2つのベンチャーキャピタルが生まれている。Kleiner PerkinsとSequoia capitalである。
NoyceとMooreと共に、Shockleyを飛び出しFairchildを創業したメンバーの一人、Eugene KleinerはIntelには参加せず、ベンチャー投資の道を歩むこととなった。1972年、彼はSun、Amazon、Googleの投資で有名なベンチャーキャピタル、Kleiner Perkinsを創業する。
同じくFairchildでマーケティング役員の職を務めた経験を持つDon Valentineも、ベンチャーキャピタルの道に進む。彼は1972年Sequoia Capitalを創業する。Sequoiaは、Apple、Yahoo、Cicso等への出資が有名である。
Don valentineが投資調査を進める中で、マイクロプロセッサーが新しいエンターテイメント分野が育っていることに気がつく。そこで彼はゲーム会社のAtariのへの投資を行い成功を収める。
1977年、そのAtariで働いていた一人の若者に会う。彼の名はSteve Jobs。Steve jobsはAtariのCEOであるNoran BushnellにAppleへ出資を依頼するが、Bushnellは自分は忙しいからDon Valentineに電話するように言った。そこでDon ValentineとSteve Jobsが出会うのである。
そしてDon ValentineはJobsに、創業を支援するかわりに一つの条件を出す。それはセールス及びマーケティング担当役員を採用すること。Jobsはそれに応じる。
Valentineは自分のFairChild時代の部下だったMike Markulla(Apple2代目CEO)を送り込む。1977年1月、Jobs、Wozniak、そしてMarkullaの3名はApple Computerを設立する。
AppleⅡリリース後、1978年1月、時価総額3M USDドルのバリュエーションで、Venrock、Sequoia、そしてArther Rockから517,500ドル調達する。
ここからAppleの拡大の歴史は始まった。
Appleの創業における、Don Valentineの果たした役割は大きい。彼はソーシャルゲーム業界にも大きな波を起こしているEAの創業にも関与している。
それから30年後、スマートフォン、ソーシャル、そしてゲームが業界の中心となろうとしている。AppleのAppstoe、EAのSimsソーシャルゲーム、今もなお業界に大きな影響を行使している2社。その2社の創業に関与したSequoiaのDon Valentine。
Faichild時代から全てはつながっている。そしてAppleは初めてVC投資を受けてから34年で価値は12.4万倍になった。
最近のコメント