アーリーステージ企業への投資に注力しているVCの代表格のひとつ、Draper Fisher Jurvetson(DFJ)のパートナーへのインタビュー。
DFJは、Hotmail、Overture、Skype、SugarCRM、Technorati、Meebo、Baidu等へ投資をしている企業である。
VCが今の市場環境をどう考えるべきなのか、どう投資するべきなのか、を述べている。クリーンテックにも言及してあるインタビューだが、そこは割愛し、投資のスタンスに触れているところを抜粋した。インタビューはこちら。以下、そこより抜粋。
VB: What’s your own reaction to the change in the economic environment?
経済環境の変化に対する対応はどのようなものか?
We believe that there is opportunity in the crisis. We recently had an event with our CEOs where we talked about working in the environment. We spent time talking about the financial risk. If you’re running a company, you can’t count on financing from your usual sources. Certainly not the debt markets or equity markets. But it doesn’t change anything about your ability to make your mark and change the world.We’re not alarmist. We see cycles come and go.
我々は危機の中に機会があると信じている。我々は、最近(投資先の)CEO達とこの環境下で仕事することについて話す機会があった。金融リスクについて話すことに時間を割いた。もしあなたが会社を経営しているなら、あなたは通常の方法での資金調達をあてにできない。もちろん債券や株式市場からではないということだ。しかしそのことはあなたが成功し世界を変える能力とは関係ない。我々は心配するタイプの人間ではない。我々は(経済)サイクルが行ったり来たりすることを知っている。
(中略)
Innovation continues. The ability to capitalize on it in an economy varies. There are difficult things to work through. But the big picture is you shouldn’t lose faith in the juggernaut of value creation that comes from the disruptive force of innovation and start-ups.
イノベーションは継続する。経済の中でそれを利益化する能力は変化する。克服するのが難しいこともある。しかし、大局としては、イノベーションとスタートアップ企業の破壊的な力から生じる価値創造に対する絶対的な力への信念を失うべきではない。
VB: What’s your own sense of where DFJ is going?
Drapar Fisher Jurvetsonはどこへ向かっていくのか?
We are simultaneously expanding our effort domestically and internationally. History has proven time and again that downturns are the best time to invest in new start-ups. You get good deals and find a better environment for start-ups to grow. It’s like good parenting or good corporate DNA ? it gets established in down markets.
我々は国内と海外へ拡大する取り組みを同時に行っている。繰り返しになるが、歴史的に、不況は新しいスタートアップ企業へ投資する絶好の機会であることがわかっている。良い投資案件を獲得できるし、スタートアップ企業が成長する良い環境を見つけられる。そのような環境は、良い育児・しつけ、良い企業DNAのようなのようなものだ。不況市場の中で出来上がる。
(中略)
The companies that are built to last are built in healthier parenting environments. We have been the most aggressive about investing in downturns ? both the last one and this one.
永続する企業は、健全な育児・しつけの環境下で作り上げられる。我々は不況時に投資を積極的に行ってきた。前回の不況も今回も両方である。
VB: Going forward, what kinds of returns are possible?
この先、どのくらいのリターンが可能なのか?
SJ: For early stage venture, it’s the same. A few hits will drive the portfolio. It’s a question of finding winners that return 100 or 1,000 times the investment. That’s a great place to be. We are seeing more innovation than ever before. That’s a great combination. We could still screw up. It’s not a surefire path to success, but it’s a good macro-environment for our business.
アーリーステージのベンチャーキャピタルにとっては、リターンは(市場環境に関わらず)同じである。いくつかのヒットがポートフォリオ(全体のリターン)を持ち上げる。投資の100倍、又は1000倍のリターンを上げる勝者を見つけることができるかどうかである。我々はこれまで以上にイノベーションを見つけ出すだろう。ここは最高の場所である。それ(不況とアーリーステージのVC投資)はすばらしいコンビネーションである。我々はまだ失敗する可能性もある。不況は成功への確実な道ではない、しかしそれは我々のビジネスにとってよいマクロ環境である。
以上、抜粋終わり。
このような環境下でも、着実にイノベーションへの投資をし続ける姿勢は素晴らしいものがある。不況でも、最後の最後はイノベーションとそこからあがる利益を信じる姿勢。
特に印象的なのは、以下の一文。
「But the big picture is you shouldn’t lose faith in juggernaut of value creation that comes from the disruptive force of innovation and start-ups」
これがシリコンバレーを支える原動力なのだろう。大きな事業を作り出すのが非常に難しい昨今、大事なことを忘れてしまいがちになるが、トップクラスの投資家はブレない。
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投稿情報: ロレックスコピー | 2013年1 月29日 (火) 23:48