先日、Acumen FundのCEOと情報交換する、ということで、マッキンゼーに勤務する友人から誘いを受け、3人でランチをする機会を得た。
Acumen Fundは、インドやアフリカ等のエマージング市場において、水道、教育、住宅といったインフラ分野に特化し、そこで革新的ソリューションを持つベンチャー企業(非営利型の企業も含む)に資金提供を行っている。
通常のベンチャーファンドとの違いは、彼らは非営利だということである。
GoogleやCisco等の米国ハイテク企業やLehman Brothersのような投資銀行、ベンチャーやヘッジファンドで財を成した人や富裕層一族が、資金を提供している。
非営利と侮ることはできない。ファンドサイズのターゲットはUS100Mドル(約110億円)だそうだ。
ベンチャーファンドの運営者としては、どういう性質の資金の出し手がいるのか気になり、
『Acumen Fundに資金を提供する企業や人のモチベーションは何か』、という質問をしたところ、
『ハイテク企業やインベストメントバンカー達(CEO曰く'conceptual guy')は、主にエマージングマーケットへのインタレストがある(将来のビジネスにつなげる、市場開拓、IRやPR的側面)
そしてベンチャーやヘッジファンドで財を成した人(’money guy’)は、あくまでもお金持ちが富を還元する、という考えから』なのだそうだ。
最近、ハイテク企業や投資家がこういった領域に進出している話を良く聞く。個人ではビルゲイツ、バフェット、オミディア、企業ではグーグル、シスコ。
彼らは既に成功体験のあるイノベーター達である。短期的には収益になりにくいことも、5年後10年後の果実を見据えて動いているのだろうか。
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