久しぶりの投稿。
うちのファンドも、今年株式公開できそうな案件が出てきました。大変楽しみなのですが、一方、証券会社による公開引き受けのプロセスに入ると、公開する会社は大変な時期を迎えます。
引き受け審査に際して、当該企業を内部統制や企業のガバナンスを公開企業にふさわしい体制にする、といったことは当然やっていくべきこととして理解できるのですが、企業側の事業予測の精度のチェックするという点に関しては、やや厳し過ぎるような気がします。
もちろん、投資家保護という観点から、事業予測と実際が違いすぎる企業を公開企業にするのは、まずいことなのかもしれませんが、極端な例では、年初に立てた予算通りに毎月の数字を出さないと、公開申請しない、という例もあります。
また、このようなスタイルで審査をすると、やはり予算の読みやすい業種、サービス業、に公開企業が偏ってしまいます。大企業のメーカと違って、ベンチャーのメーカは販路や顧客層が薄く、予算を立てるのは本当に難しい為、よっぽど歴史のある企業でないと、公開できない構造にある気がします。
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