最近バフェットの本を読み返している。
ベンチャーへの投資と公開企業への投資は違う点も多いが、その中で改めて、VCが学ばなくてはいけない部分が多くあるように感じている。
特に、彼の資本効率の考え方で、株主資本を使ってそれ以上の資産を得られないのであれば、1ドルも使うべきでない(つまり株主に返す)、といったようなことである。
VCファンドの場合、いい会社を探し、投資を実行するだけでも大変な労力と時間がかかる。どの会社やファンドも、いい会社のみを厳格にスクリーニングしているが、新規の技術や案件を見ると投資の誘惑に駆られてしまうこともあるし、新しい案件に投資しないと組み入れが進まない、といった問題もある。
しかし、本来ファンドマネージという観点からすると、資本を使うからには、他の代替案(使わない、預金、その他への投資)よりもいい投資リターン(リスクを勘案して)が見込めないならば、投資実行すべきでない、ということになると思う。
上記、当たり前のことではあるが、新しいサービス、技術に飛びつきたい誘惑が存在する場合、そのリスクを過小評価してしまうことが多いのも事実である。
これは企業の経営者にも当てはまると思う。
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