先日、5月17日(土)、シドニー郊外のブルーマウンテンズという国立公園にて開催された、ウルトラマラソンに参加してきました。アウトドアブランドのThe North Faceが主催の大会です。
昨年10月に、シンガポールで開催された同大会50KMの部に参加し、完走できていたので、今回も50KMの部に参加してきました。
オーストラリアは南半球の国、丁度今は晩秋にあたります。シンガポールから飛行機で7時間あまり。シドニーに到着。その後、電車で国立公園である、ブルーマウンテンズまで電車で2時間。ようやく、Katoombaという小さな街に到着しました。かなり肌寒く、夜はジャンパーがないといけないくらいの気候。
スタートは朝7AM。空が明るくなりかけた頃がスタートです。ブルーマウンテンズは、広大な森とオーストラリアっぽい岩と岩からなる絶景。こんな風景の中走れるなんて、本当に幸せを感じます。
スタートして数キロ、いきなり大きく下ります。単に下るだけではなく、まさに岩と岩をハイキングする為の階段をひたすら下らされます。ここは走るというよりは、登山を下山するのに近い道が続きます。
その後、これを登ったり降りたり。既に足がガクガクしてきました。まだ走り始めて10KMくらいしか経っていません。足の疲れ具合から、かなりヤバい予感がしました。
その後、予感は的中。第一関門の13KMは良かったのですが、その後の27KMの道のりが地獄でした。景色は素晴らしい、まさにイメージした通りのトレイルランニングなのですが、はっきりいって景色を見る余裕がありません。。。走って、歩いての、エネルギーが完全に切れてしまいました。
27KMのエイドステーションで、バナナだのオレンジだのをきっちり食べて、なんとか復活。それから持ち直して、41KMのエイドステーションまでは、快調に森や崖の中をトレイルランしました。この区間が最もいいランニングが出来た気がします。
その後、最後の10KM。残りわずかといきごんできたのですが、ここからが地獄でした。この10KMの区間で、1000M下って、1000M登る、という、軽い登山のような標高差。トレイルを走るどころか、上りは歩くのすらキツい。こんな状況の中、最後の3KMまでトレイルの中。ゴールまであと少しなのに、 一向に森の中から出られません。最後はペースを上げようか、なんて思っていたのですが、最後1KMで、累計1000段以上の階段を登るコース設定。最後は、これってトップランナー以外、全員歩いていると思うんだけど、トレイルランのランになってねーじゃねーか、と怒りすら込み上げてくる、上り階段。同じステージを走る外国のランナーと、ふざけんな、キツ過ぎる、という愚痴を分かち合うという、妙な連帯感の中で、最後の1KMを走破。
ついに、ゴール!到着は既に4:30PM近くになっていました。実に朝7AMから走って、歩いて、トレイルを進むこと、9時間。すでに夕方になっていました。。同じタイミングでゴールしたオーストラリア人と、ほんと、キツかったねー、と写真を取り合う。とにかく、本当に疲れきった、体力を使い切ったゴールでした。
その後、祝杯のビールを飲みにいく。途中またオーストラリア人に、『ビール飲むのか、良いアイデアだな』と言われたので、『We've done a great job today』と言うと、『Indeed』といて、そいつと乾杯した。
こんな素晴らしい自然のトレイルをウルトラマラソンとして走れて、本当に嬉しいし満足。ただ、その晩、あまりに体力消耗したのか、高熱が出て、その後1週間、熱と喉がやられて声が出なくなった。。
今年はもう1回ニュージーランドのトレイルをチャレンジする予定。頑張る!
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