昨年より組成していた新ファンドが動き出しました。過去事業上の関係を持たせて頂いていた、ネット、ゲーム、メディア企業、金融機関、政府機関、多くの関係者の方に支持頂いて、設立できたファンドです。
大いに良い挑戦させて頂き、これから5年、10年、グローバル市場環境の中、シリコンバレーでも中国でもない、日本のスタートアップなりのイノベーション、成長戦略の立て方、これを徹底追求していきたい、とそんな風に思っています。
現状、マクロ的な視点でベンチャーファンド(VC)を見ると、ちょっと寂しい状況です。多くのファンドは成長市場を前提としている為、日本のVCファンドに興味を持つ投資家はあまり多くありません。VCマネーは当たり前のように日本のスタートアップ市場に流れる構造にはないのが実情です。個別のファンドでリターンを出し続けることも大事ですが(これは我々の仕事ですね!)、日本のベンチャー業界も全体で大きな成功事例を出し続けないといけない状況です。
その中で、大きな成功例をどう作るか。日本から、皆が認める会社、皆が認める製品やサービスをどう作っていくか。
ここが大変難しい訳ですが、最もチャレンジングな課題でもあります。日本のベンチャーや起業家が頑張って、この課題を解けたらどんなに楽しいかと思います。なんとかグローバルに通用するような実例を1つでも2つでも作って、どうだー!と評判を覆したい。
足下、ネット業界は熱くなってきています。キャリアを中心に大手企業もコーポレートファンドを立ち上げており、爆速もあり、ゲームやアプリのリーディング企業がスマートフォンアプリ市場でもアジアをリードしており、未公開企業ながらアジアに進出してくるネット企業も増え、我々のようなシードファンドやエンジェル投資家も厚みを増しています。シンガポールにいてわかることですが、日本のベンチャーのエコシステムは駄目といいながら、3〜5億円出せるグロースファンドもアクティブです。
業界の熱い流れ、新しいファンド、それに新しいチャレンジを加えます。インキュベイトファンドも、若手の起業家、ベテラン経営者、出資者の方、業界のリーディング企業、皆さんの協力を仰ぎながら、ベンチャーのエコシステムを強いものにしていきたいと思っています。今年第一弾のチャレンジとして、5月に第5回インキュベイトキャンプも開催します。
シンガポールの暑い夜が、気持ちを熱くさせているようです :) 引き続きよろしくお願い致します!
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