投資の仕事をしていると、どこを見て投資しますか、と聞かれます。
特に僕は、ヒットしているサービスもないような段階での投資を行うので、いったい本間は、何を評価して投資をするのか、気になる人が多いようです(まあ、わかる気もします)。
最後は人ですね〜、とはよく言われることで、実際その通りなのですが、人のいい、悪いは主観があるので、他者から結構わかりにくいです。
僕個人としては、人を見る際に、①サービスの着想を自分で考えられる人、②その着想を言語化できる人、③コミット力の高い人、④他人を巻き込める人、といったところを重視しています。
①が自分で考えられないと、考えたサービスやアイデアが予想に反してうまくいかないといったことがあると、そこで止まってしまいます。ネットの世界やスタートアップの世界は環境が目まぐるしく変化するので、自分自身で着想を考えるが高い程、サバイブする力は備わっていると考
えています。
②は、事業を拡張していく時に必要だと考えます。そのサービスやアイデアを客観的に見るとどういう立ち位置のサービスなのか、なんでユーザにとって他のサービスじゃ駄目なのか、なんで伸びるのか、どうやると儲かるのか、といったことを、きちんと頭の中で整理できていて、他人に伝えられる人は、いいなあと思います。事業を大きくする為に、仲間、投資家、提携先を巻き込むには、そういった能力が高い人の方がチャンスは多いと感じます。
③は、そのままです。事業を24時間365日追っかけられる人。目標達成能力の高い人。コンプレックスがあり、人に負けたくない人。単なるアイデアマンは駄目です。
④は、変人でも面白い人でも所謂クラスのリーダー格の人でもいいのですが、人を巻き込んでいける人。ここは中学や高校のクラスの中で、『アイツ、イケテルよね』、という感覚に近いです。
まあ、こんな感じです。
投資家同士でも見る視点は違いますから、あくまでも僕の見方です。いろいろと聞いてみるのが一番ですね。
実際①から④まで、全て備わった人も少ないですし、(これを言ったら実も蓋もないが)備わってなくても成功する人もいるので、難しいところです。
起業はチーム戦なので、社長個人の資質だけでなく経営チームで解決すればいいことも多いですし。ただ、こんなポイントがあるかな、と思って書いてみました。
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