創業時よりM&Aを意識したスタートアップを作る

 

エムティーアイ | ◇株式会社マイトラックスの株式取得と第三者割当増資引受（子会社化）に関するお知らせ via kwout

 

インキュベイトファンドの投資先企業のMytrax社が創業よりわずか10ヶ月でMTI社にM&Aされました。

 

Mytraxの創業時にCEOのアリさんからインキュベイファンドの村田が出資のチャンスを頂き、その後一緒に立ち上げてきた会社です。優秀な起業家がいて、投資家である村田とアリさんの過去からの信頼関係があり、起業時から構想していたスマートフォン向けの楽曲管理システム、という秀逸な事業設計だったからこそ、今回、スピード感あるM&Aに結びついたと思います。

 

会社を作る段階からM&Aを強く意識していた、今回のアリさんと村田の動きは、非常にシリコンバレー的です。先日北米ではM&A件数が年間300-400件コンスタントに発生すると聞きました。シリコンバレーやサンフランシスコにおいて、事業を作り上げて売却することは、シリコンバレーでは起業家の勲章です。そして彼らはそれの経験値や人脈を糧に、またスタートアップの世界に戻ってきます。しかもサイクルが非常に短い。会社設立後、1〜2年でM&Aされる、或はプロの経営者に引き継ぐ、という発想の起業家も多いです。それが良い起業家、エンジニア、デザイナ、投資家、を再生産する仕組みにつながっています。

 

日本でも、このようにスピード感を持った起業家をもっと増やしたいと思いますし、このような案件は今後増えていくのではないかと思います。