株式市場やベンチャー企業を取り巻く環境の先行きが見えにくい中で、少しずつ手を打ち始めているベンチャーキャピタル(VC)があるようだ。
代表的なベンチャーキャピタルである、Sequoia Capitalの最近の動きを例にとる。
ひとつは、彼らがベンチャーキャピタルとして肥大化した面を是正する動き。
彼らはここ数年、ベンチャーキャピタルファンドだけでなく、ファンドビジネスの多角化として、ヘッジファンド的性質をもつファンドを始めていたが、そのファンドのパートナー(Upin氏、Beckwith氏)は先月Sequoiaを去った。記事参照。以下抜粋。
Upin and Beckwith had joined Sequoia last year to help the respected firm (backer of Apple, Cisco, Google, YouTube and many others) create a hedge fund for investing in publicly traded companies. Apparently, this plan has become one of the casualties of the recession.
At this point, Sequoia seems to be returning to its focus on earlier-stage investments, where it enjoys a reputation of being better than just about any other firm.
もう一つは、Back to Basic。ベンチャーキャピタルの本分へ原点回帰を強化しようという動き。
彼らは同じく先月に、ネットベンチャーのインキュベータとして頭角を現しているY combinatorへの出資を決めている。会社を立ち上げたばかりの起業家、シードステージ投資家へのアクセスを持ち、起業家と共に事業を作っていくというベンチャーキャピタル業務の本分へ立ち返っている。記事参照。
ベンチャーキャピタル業界は、boomとburstを繰り返している。米国は日本に比して投資機会も投資対象領域も多いが、年間投資資金も日本の10倍以上ある。多くのファンドは投資戦略を見直すか市場から撤退せざるを得なくだろう。
大手のSequioia Capitalですら、次の5年に向けて手を打ち始めている。投資戦略の設定が難しい今は、Back to Basic。目先で株式公開しそうな企業だけを追い求めたりするのではなく、ベンチャーキャピタルの本分である、起業家と共に優れた会社を作っていく、ということが大事なのだと思う。
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投稿情報: admismCardy | 2011年9 月 3日 (土) 16:49