小学生の頃、家に歴史上の偉人の伝記集があり楽しく読んだ記憶があるが、残念ながら余り大きく心に残っているものがない。
ナイチンゲールとかリンカーンとかキュリー夫人とか、大体の内容は覚えていますが心に突き刺さる感じではなかった。
最近文庫本の、「カーネギー自伝」を読む機会があり、それらが余りに面白いので驚いている。心に突き刺さる本である。
これら2冊を選んだのも、歴史上の事業家の成功や生き方、そして考え方が、今の仕事に少しでも生きるかな、と思ってのことであったが期待以上である。良書というのは100年の時を感じさせない。
フランクリンは、フィラデルフィアで印刷工場を始める際に、印刷業は金のかかる商売だから損をする、と反対されて半分憂鬱症になった、とか、
カーネギーは、ペンシルヴァニア鉄道で上司にかわいがられ、出世していたにも関わらず、大会社の社長になったところで、人間は自分の主人公となるのは至難である、と考え事業を起こした、とか、
今も昔も事業家の悩みや思考は変わらないのではないか、と思える内容である。
こういった本は大人になってからの方が、心にしっくりくる感じで、伝記や偉人伝は子供だけが読むものでもないな、と思う。
こういったものが500円、600円で手に入るなんて、これ以上ROIの高い教育は無いですね。
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