ITバブルを引き起こした張本人の1人としても有名なスターアナリスト、Morgan StanleyのMary Meeker氏のプレゼンテーション。先日のWeb 2.0 Summitで使われたもの。
当時のような強気なデータはないが、興味深い視点のデータが含まれている。全て悲観論に立つのではなく、データから何を考えるか。
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米国の負債の蓄積の様子。
1980年以降、米国の負債はGDPの3倍になるまで急速に膨れ上がっている。それときれいに連動しているのが、米国の財務省証券の海外(投資家)の所有比率。
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GDP成長と広告消費の成長は相関しているというデータ。
GDPがゼロ成長なら、年次の広告消費の成長はマイナス4%。GDPがマイナス1%成長なら、年次の広告消費の伸びはマイナス7%成長。
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米国のウェブサービスのトップ企業のシェアが、過去2年間で大きく変動しているデータ。
Yahooは過去2年間で自身のマーケットシェアを約3分の1、MSNは約80%失っている。
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マネタイズがないが成長しているサービス。
Video、SNS、VoIP、Payments。Yourube、Facebookは良く知られているが、若干古株であるサービスであるSkype(年率51%)、Paypalのユーザ数(年率19%)が伸びている。
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スマートフォン市場の成長とOS別のシェア。
・スマートフォンの出荷台数は、2005年第1Qに比べて2007年の第Q3には、約3倍になっている。
・日本、中国、ヨーロッパ・中東・アフリカは、Symbian、Linux中心だが、北米はかなり事情が違っている。アップルのiphone、RIMのBlackberryが大きなシェアを占める。北米が特殊なのか、北米が進化を先取りしているのか。
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先進国と発展途上国のインターネットユーザ数。
2008年に、発展途上国トップ10のインターネットユーザ数が、先進国トップ10のユーザ数を追い抜く。
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世界の携帯電話の新規契約者数のデータ。
・1位中国、2位インド、3位パキスタン、4位ブラジル、5位ロシア、6位インドネシア、7位米国、8位イラン、9位エジプト、10位ドイツ。
・パキスタン、イラン、エジプト等、日本ではあまり語られないが、年間1000万から4000万人の新規加入者数がいる巨大市場である。
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