先日第1回のIPA未踏創造事業オフ会が開催された。私もIPAの中小IT支援事業のPMをやらせて頂いているので、参加してきた。
元マイクロソフト日本代表の古川さんが議長を務められ、未踏出身のエンジニアが事業や起業について、オープンディスカッションする機会であった。
古川さんの話を伺うのは2度目だが、マイクロソフトという巨大企業の日本代表、という印象が強かったせいで、ベンチャーばかりやっている私とは縁遠い方、と思っていたが、お会いすると大違い。すごく人間味のある、魅力的な人で驚く。
今から30年ちかく前にアスキーの西さんとマイクロソフトの日本市場を開拓した氏は、今の僕の知るマイクロソフトにいる人とは違っている。新しい技術が大好きでたまらない、というマインドをもったべンチャー人と言うべき人だろう。
オープンディスカッションで話を伺っていて、彼はなぜ迫力があり、なぜ成功者なのに自然体なのか、とボーっと考えていた。
そこで思ったのが、彼は技術が好きでたまらない、ベンチャー、そして金銭的成功、という3つのものを持っている、という点である。
日本でも、技術を愛しているサラリーマンはたくさんいるし、エンジニアでベンチャーをやっている人もいる。又、金銭的に成功しているベンチャー社長もいる。
しかし、技術が好きでたまらない、ベンチャー、そして金銭的成功、の3つはなかなかそろわない。
古川さんは、なぜIPAに関わっているのかといえば、技術が好きで、昔の自分のような人達を叱咤激励する為なのだと思う。成功者が将来の成功者を育てる、という流れである。
シリコンバレーはエンジェル投資があるが、根底には自分を成功させた業界に対する愛情があるような気がしている。ソフトウェアで成功すればソフトウェア業界に投資する、メディアで成功すればメディアに投資する、というような。
自分が成功できた業界に対するフィードバック、金銭的に成功してもその業界に関わり次の成功者を育成する、という流れは、日本には少ない。日本のベンチャーシーンでもそういう流れができてきたら、本当に素晴らしいことだと思う。
それにしても、あのように熱があり、魅力的な人は少ない。彼のように年がとれたらいいなーとホント思います。
今年もよろしくお願いします!イノベーション、創出しましょう!
投稿情報: 村松 | 2008年1 月 6日 (日) 12:37
村松さん、今年もよろしくお願い致します!いいモノ作りたいですね!!
投稿情報: 本間 | 2008年1 月 6日 (日) 21:16