インキュベイトファンド 代表パートナーのブログ（本間真彦）

Facebook躍進か?!

最近、米国のネット関連のメディアやブログを読むと、Facebookネタが多い。オープン化戦略を打ち出したことも大きい。Myspaceには未だ及ばないが、かなり躍進していると思われる。

2番手ネットサービスの戦略としては、調べてみると面白そう。

環境ベンチャーはアリなのか

最近、環境・エコ系のベンチャーの社長と知り合う機会があり、いろいろと情報交換させて頂いている。

シリコンバレーでは、VCや起業家がNext Big thingとして、環境をテーマに挙げている人もそれなりにいる。Kleiner ParkinsのJohn Doerr、Khoska VentureのVinod Khosla、それなりの人が同業界のイニシアチブを開始している。

YahooもYahoo Greenをつい最近開始した。日本でもNTT gooは環境gooを運営してそれなりの時間が経っている。

エコは金にならない、というのが一般的な考え方である気がするが、捉え方によっては巨大市場であるかもしれない。米国では燃料電池、エネルギー技術、リサイクル、バイオといった分野でのイノベーションを期待している。

日本ではどのモデルでこの巨大潜在市場に切り込めるか。イノベーションを起こせるか。難しいが有望な領域であると思う。

清華大学のベンチャーファンド

清華大学とイスラエルのVCの中国向け共同ファンドの責任者が来日しており、いくつか日本のハイテク・ネット企業で、中国のベンチャーに興味がある人達と情報交換した。

清華大学の方は、中国版スタンフォード大学を目指す、ということで、国家主席クラスの9人に4人は清華大学出身という超エリート大学。理科系にめっぽう強い。

今回来日していたのは、同大学の技術を事業化するホールディング企業の方（かなり偉い方）で、同大学の技術、イスラエルの技術を、中国で事業化していく、ということのようだ。デジタル系の規格など、中国で標準化されれば、技術は一気に巨大事業化する。しかしその為にはローカルの政策、ローカルのビジネスパートナが必要だと言うことである。

夜、彼らと飲んでいろいろと話す機会を得た。そこで、彼らのような、米国等で教育を受けて帰ってきた40代の層は非常に強い、という話が出た。彼らは高校時代までは、それなりに苦労をして育ってきている（一部配給という生活もあったらしい）が、その後米国で一流教育を受け、十分な経験を積んでいる。今は、そのハングリーさはどこかに持ちながら、中国市場のトレンドを掴もうというハードワーカー達である。

同席の中で一番若い自分が言うのはおかしいが、彼らはスケールがでかいし、心意気が若い。自分も含め、日本人は若年寄みたいになってしまっている気がする。

カルチャーショックを受けた一日だった。

米国13歳の教育ベンチャーCEO

米国のカンファレンスでの、驚愕の13歳教育ベンチャーへのCEOのインタビュー。

カードゲームを使った、子供向けの化学の学習教材を作る会社のようです。

10万ドルの資金調達をし、製品を世界中に販売し、来年には100万ドルの売上を上げたい、と言っています。

すごすぎる。。。

米国の活力は止まりません。日本も立ち止まっている場合ではないですね。

潜在起業人材

今日は、既に上場している六本木、渋谷、と大手ネット起業2社を訪問し、人材の件をいろいろと議論させてもらった。

中で働いている人と話して感じることは、彼らは非常にモチベーション高く働いている、ということ。そして満足度も高い、ということ。

彼らは適度な大きさのブランドや組織力をエンジョイしながら、まだベンチャーの自由度、つまり組織風土、決裁権、ハードワークによる満足感といったもの、を楽しめる環境にあるようだ。

その中でも、同じ文化に染まるのではなく、自分が船頭となり自らの価値観を実現していく人を探していくのが、私の仕事になりそうだ。

「鶏口と為るも牛後と為る勿れ」。気概を持った人と仕事をしていきたい。

インキュベーション事業始動！

今年の頭より着々と準備をしてきた、ネット・ITベンチャーのインキュベーション事業がようやく始動します。ベンチャー企業へ投資し支援していくのではなく、起業家と一緒になって、大きく成長できるベンチャー企業を共に作り出していく、そんなパートナー・インフラになっていきたいと思っています。

トップ・ベンチャーキャピタリストの関係図

雑誌Forbesが、MindaListというトップVCのランキングを毎年発表しています。
松山大河氏情報ですが、そのリストを可視化したものがあるようです。

これはかなりマニアック。しかし業界人には相当面白いチャートと言えます。

TIME紙が選ぶ100人にMichael Moritz氏

TIME紙が選ぶ100人に、ベンチャーキャピタリストのMichael Moritz氏が選ばれていました。BUILDERS&TITANSのセクションで選ばれていますので、いかに彼が偉業を成し遂げてきたかを示すと共に、米国の世論がベンチャーキャピタリストを理解し評価していることを示すものと思います。

記事の書き手であるGoogleの会長兼CEOのEric Schmidtは、以下を締めくくりで書いています。ベンチャーキャピタリストの活躍の場は益々グローバルになっていくのかもしれません。もちろん実力が伴えばの話ですが。

Mike has helped Sequoia export its distinctive investment approach to China, India and Israel. This is a big departure for the venture-capital industry and for entrepreneurs around the world who now have a chance to work with the few people who have been intimately involved with the formation and growth of some of the most important technology innovators of the past 30 years—Apple, Cisco, Oracle, Yahoo! and Google. Mike is as global as the firms he has helped launch.

新しいスタート

久しぶりの投稿。

現在のファンドや活動もある程度区切りがつき、新しいスタートをする決意をした。

仕事の方向性が、段々と自分の目指していた方向性と近くなってきている。更に努力を進めたいと思う。

中国のGDPが日本のGDPを追い抜かす日

マネックスの社長のブログを読んでいましたら、こんな記事がありました。

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皆さん知っていましたか、中国のＧＤＰは既に約３００兆円もあることを。

９５年には日本の約１／８だった中国のＧＤＰは、００年には１／４、去年は２／３になりました。中国の元建てＧＤＰは毎年平均約１０％で成長し、円安に伴い元は対円で毎年平均５％弱価値を増やし、しかし日本のＧＤＰは約５００兆円で一切動かなかったからです。
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中国のGDP が日本に追いつく日も近いのだそうです。確かに人口の違いを考えると抜かれて当たり前なのかもしれませんし、格差がまだあり過ぎなのかもしれません。でも、何か喪失感のようなものを感じてしまいました。

成長だけが善でもなくGDPだけが目指す指標ではないにしろ、国として存在感を発揮するには、ある程度の経済力は維持・成長させていかないといけないような気が個人的にはします。

今後、限られた資源や人を活かしながら、成長する大国と伍していくには、個人の生き方 組織のあり方、そして産業のあり方を、改めて考えなくてはいけないと、考えさせられるデータです。

個の力、ベンチャーの力、そして高度な金融の力をもっと追求していきたいです。